身近な素材で、ほっこりゆったり和のお風呂
日本人は無類のお風呂好き。
贅沢なほどたっぷりなお湯を使って、毎日でもお風呂の時間をもつことができるなんて、なんて恵まれていることでしょう。
そんなありがたいお風呂は、今でこそあたり前のことですが、かつては非日常のこと。だからこそ、こだわりや工夫がされてきたようです。
「さら湯」という言葉を耳にした事があると思います。「さら湯」とは沸いたばかりでまだ誰も入っていないお風呂のお湯ことをいいます。
俗にいう“一番風呂”のことです。
昔から、「一番風呂に年寄りは入れるな」とか「年寄りにはさら湯は毒」などと言われて来ましたが、まさにその通りで、普段何気なく入浴剤は単に色がキレイだからとか、体が温まるからというわけではなく、
さら湯を柔らかくするためでもあったのです。
ここでは昔からつたわる季節の“和のお風呂”と“なごみの入浴剤”を紹介します。
暦の節にちなんだ植物たち、手を伸ばせばすぐに届くような身近な素材を使って、心と体を和ませてくれる“とっておきの和のバスタイム”を楽しんで下さい。
和のお風呂の素材
生姜、お茶、米ぬか、大根の葉、季節の植物・木の葉・果実etc・・・
いずれも塩、日本酒、酢などを加えると相乗効果が期待できます。
季節の花はいろいろあって、どんなものでも楽しめます。一輪の花や数枚の花びらを浮かべるだけでも気分が違ってくるから不思議なものです。